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Silicone Padの硬度は各材質4段階|ワーク形状に適したパッドの選び方
2026-10-26
平面のワークから、曲面や段差、縁のあるワークに変更した際、同じSilicone Padを使用すると、印刷パターンの一部が欠けることがあります。
このような問題を解決するためには、パッドが硬いか柔らかいかだけで判断するのではなく、ワークの形状、パッドの形状、材質、硬度を総合的に確認することが重要です。
まず、パッドが印刷範囲全体に接触しているかを確認し、そのうえで、症状が接触面積によるものなのか、パッドの材質や硬度によるものなのかを切り分けます。
目次
- 印刷パターンの欠けはパッド形状が原因の場合がある
- Silicone Padの各材質には4段階の硬度がある
- Shore E値を比較する前にワーク形状を確認する
- 必要な特性に応じてN、LH、AT材質を選ぶ
- パッドを交換する前に準備すべき情報
- Tokuabe (Thailand)が提供できるサポート
- よくあるご質問
- 用語解説
■ 印刷パターンの欠けはパッド形状が原因の場合がある
印刷パターンが全面に転写されない場合、最初に確認すべきことは、パッドが印刷範囲全体に接触しているかどうかです。
ワークに曲面、段差、縁、高さの異なる部分がある場合、同じ圧力で印刷していても、パッドの形状によっては一部の位置に十分に接触できないことがあります。
Silicone Padには、標準形状のほか、複数の形状を組み合わせたものや、用途に合わせて個別に設計したものがあります。
パッドが印刷範囲全体をカバーできていない場合は、硬度だけを変更しても問題を解決できない可能性があります。そのため、まず以下の項目を確認してください。
- ワークの形状
- 印刷パターンの位置と範囲
- パッドとワークの接触面積
- パッドの押し込み方向
- 印刷時のワーク固定状態
形状と接触状態を確認した後で、パッドの材質とShore E値を比較します。
■ Silicone Padの各材質には4段階の硬度がある
Silicone Padには、N、LH、ATの3種類の材質があり、それぞれにShore Eで表される4段階の硬度があります。
材質によって硬度値が異なるため、使用しているパッドを確認する際は、材質名と硬度値の両方を確認する必要があります。
材質 | 色 | 硬度値(硬い順) | オイルブリード量 |
N | 黄緑色 | 38、31、21、17 | 少ない |
LH | 白色 | 39、27、19、13 | 少ない |
AT | 緑色 | 40、29、22、17 | 多い |
「硬い」「柔らかい」という表現だけでは、製品の発注や印刷結果の比較には十分ではありません。
パッドを交換した際に同じ条件で結果を比較できるよう、以下の情報を記録してください。
- パッドの材質
- パッドの色
- Shore E値
- パッドの形状
- 使用した印刷条件
- 印刷結果
■ Shore E値を比較する前にワーク形状を確認する
Silicone Padの選定は、ワーク表面の形状と印刷パターンの位置を確認することから始めます。
まず、ワークが平面、曲面、段差形状のいずれであるかを確認します。次に、使用するパッドが印刷範囲全体に接触できるかを確認してください。
形状と接触面積に問題がないことを確認した後で、用途に適した材質を選び、同じ材質の中からShore E値を比較します。
選定時は、以下の順序で確認すると原因を切り分けやすくなります。
- ワークの形状と印刷位置を確認する
- パッド形状と接触面積を確認する
- 用途に適した材質を選択する
- 同じ材質内で硬度を比較する
- 同じ印刷条件で結果を確認する
複数の要素を同時に変更すると、印刷結果の変化がパッド形状、材質、硬度のどれによるものか判断しにくくなります。
一度に変更する条件を一つに絞り、結果を比較することが重要です。
■ 必要な特性に応じてN、LH、AT材質を選ぶ
Silicone Padの材質は、硬度だけでなく、使用するインクや求める印刷特性に応じて選ぶ必要があります。
- N材質は複数種類のインクに対応し、帯電防止性と耐薬品性を備えています。
- LH材質は耐久性とインク離れの特性を備えています。
- AT材質は繊維の問題の低減とインク転写量に関する特性を備えています。
■ パッドを交換する前に準備すべき情報
「印刷パターンが欠けている」という情報だけでは、適切なSilicone Padを選定できない場合があります。
パッドの交換を検討する際は、以下の情報を準備してください。
- ワーク全体の写真
- ワークの形状と寸法
- ワークの材質
- 印刷パターンの寸法と位置
- パターンが欠けている位置の写真
- 現在使用しているパッドの形状
- パッドの材質
- パッドの色
- Shore E値
- 使用しているインク
- 印刷圧力や押し込み量
- 正常品と不良品の比較写真
複数のパッドを比較する場合は、同じ印刷条件でテストし、材質、形状、硬度ごとに結果を分けて記録してください。
これらの情報を整理することで、工程のほかの条件を変更する前に、パッド形状、材質、硬度のどの項目を見直すべきか判断しやすくなります。
■ Tokuabe (Thailand)が提供できるサポート
Tokuabe (Thailand)では、N、LH、AT材質のSilicone Padを取り扱っており、それぞれの材質に4段階の硬度を用意しています。
また、以下のような形状にも対応しています。
- 標準形状のパッド
- 複数形状を組み合わせたパッド
- ワークや印刷条件に合わせた特注形状
Silicone Padの提供に加え、技術研修、印刷条件の設定支援、印刷サービスも行っています。
印刷パターンが全面に転写されない場合は、同じワークと印刷条件を使用して、パッドの形状、材質、硬度を比較することが重要です。
原因を特定しないままパッドを交換するのではなく、以下の情報をもとに確認項目を絞り込みます。
- ワークの形状
- 印刷範囲
- 不具合が発生している位置
- 現在使用しているSilicone Padの情報
- 使用しているインク
- 現在の印刷条件
必要な情報がまだそろっていない場合でも、現在の状況や不具合の写真をご共有いただければ、確認項目の整理からご相談いただけます。
※詳細については、本記事に添付されている資料をダウンロードいただくか、ページ下部のお問い合わせフォームよりご連絡ください。
■ よくあるご質問
Q1:Silicone Padの硬度は何段階ありますか?
A1:N、LH、ATの各材質に、それぞれShore Eで表される4段階の硬度があります。
材質によって設定されている硬度値が異なるため、パッドを確認または発注する際は、パッド番号、材質、Shore E値をあわせて確認してください。
Q2:形状が異なるワークでは、硬度からパッドを選ぶべきですか?
A2:最初にパッド形状と接触面積を確認してください。
パッドが印刷範囲全体に接触していない場合、硬度だけを変更しても問題を解決できないことがあります。
パッド形状と接触状態を確認した後で、用途に適した材質を選び、同じ材質内でShore E値を比較します。
Q3:Silicone Padを選定する際には、どのような情報が必要ですか?
A3:以下の情報をご準備ください。
- ワークの形状、材質、寸法
- 印刷パターンの位置と大きさ
- 現在使用しているパッドの形状
- パッドの材質、色、Shore E値
- 使用しているインク
- 印刷パターンが欠けている位置の写真
- 現在の印刷条件
正常品と不良品の比較写真があると、原因をより切り分けやすくなります。
■ 用語解説
- Silicone Pad : Pad Printingにおいて、印刷版からインクを受け取り、ワーク表面へ転写するために使用するシリコーンゴム製のパッドです。
- Shore E : Silicone Padの硬度を表すために使用される指標です。数値が高いほど硬く、数値が低いほど柔らかいパッドになります。
- オイルブリード : Silicone Padの材質に含まれるオイルが、表面に徐々に移行する性質です。オイルブリード量は材質によって異なります。
- 接触面積 : 印刷パターンを転写する際に、Silicone Padがワーク表面に接触する範囲です。
※詳細については、本記事に添付されている資料をダウンロードいただくか、ページ下部のお問い合わせフォームよりご連絡ください。
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