SERVICES
技術・サービス
ホットスタンプ(箔押し)加工|小ロット対応可、自動車インパネ・プラスチック成形品も高精細に仕上げ
TOKUABE (THAILAND) CO., LTD. は、タイ国内において自動車インパネおよびプラスチック成形品向けのホットスタンプ受託加工サービスを提供しています。ABS樹脂やPS樹脂をはじめ、印刷が困難なPP樹脂やPE樹脂まで対応し、少量の試作・プロトタイプから大ロットの量産まで幅広く対応いたします。
目次
- タイにおける日本技術基準のホットスタンプ加工
- 対応プラスチック素材と生産数量
- 「金属ベースシリコンゴム型」による3D部品へのスタンプ課題解決策
- 技術仕様と金型設計基準
- ホットスタンプ加工に関するよくある質問(FAQ)
■ タイにおける日本技術基準のホットスタンプ加工
ホットスタンプ加工によるプラスチック部品の製造において、ワークの形状に合わせた金型の設計および調整は極めて重要な要素です。特に曲面や複雑な形状を持つ3D部品では、印圧、温度、およびスタンプ位置を高精度に制御する必要があります。
TOKUABEは、日本で培った3D表面飾技術と特殊印刷のノウハウをタイ現地工場に展開し、製品ごとに最適な金型設計、工程改善、および治具の設計をサポートできる専任チームを整えています。
お客様はタイ国内で試作・検証・改善から受託加工まで完結できるため、国際輸送にかかる時間とコストを削減し、日本の技術基準に基づいた安定した品質を確保できます。
■ 対応プラスチック素材と生産数量
自動車のメータークラスター枠、操作スイッチ、各種インテリア加飾部品などの内装部品は、高い耐久性、鮮明なパターン、および均一な仕上げ品質が要求されます。
しかし、プラスチック素材ごとに化学的性質や表面特性が異なり、これがホットスタンプ箔の密着性に影響を与えます。特にポリオレフィン系樹脂のような表面エネルギーの低い素材では、箔が十分に固着しない課題が生じます。
TOKUABEでは、ABSやポリスチレンなどの汎用プラスチックから、密着が難しいポリプロピレンやポリエチレンまで、多様なプラスチック素材のホットスタンプ加工に対応しています。
素材に応じた最適な箔の選定、スタンプ条件の設定、および前処理プロセスの適用により、箔の固着力を高め、鮮明で均一かつ耐久性に優れた飾パターンを実現します。
さらに、TOKUABEは製品開発や評価用の少量の試作から、大規模な量産までフレキシブルに対応いたします。
■ 「金属ベースシリコンゴム型」による3D部品へのスタンプ課題解決策
自動車のメーターベゼルなど、3Dの立体曲面を持つプラスチック部品へのホットスタンプ加工では、適切な金型の選定が箔転写の品質を大きく左右します。
金属単体の硬質金型を使用する場合、射出成形に起因するワークの寸法公差やシンクマーク(ヒケ)に柔軟に対応できず、印圧や熱の伝達が不均一になりがちです。その結果、箔の転写不良、かすれ、あるいは密着強度の低下といったトラブルが発生します。
そのため、TOKUABEでは金属基板の剛性とシリコンゴムの柔軟性を兼ね備えた「金属ベースシリコンゴム型(Metal Base Rubber Die)」を採用し、ワークの立体形状に合わせて設計された専用の治具と組み合わせて施工します。
耐熱性と柔軟性に優れたシリコンゴムが曲面になじむことで、加圧と加熱が均一に行き渡り、箔を表面へ確実に密着させます。これにより、複雑な3D形状であっても鮮明で高品質な転写を実現します。
※詳細をご希望の方は、この記事に付属しているPDF資料をダウンロードしていただくか、ページ下のフォームよりお問合せください。
■ 技術仕様と金型設計基準
ホットスタンプ工程の安定化、連続生産への対応、および実際の使用環境における転写品質の維持を目的として、TOKUABEでは治工具および金属ベースシリコンゴム型の設計ガイドラインを以下のように定めています。
項目 | 仕様および設計基準 | 備考 |
ゴム型の最小線幅 | 0.06 mm | 極小文字、輪郭線、細密パターンの再現に対応 |
ゴム型の形状構造 | 抜き勾配30°または40°、および0.5 mm×3段設計(総高1.5 mm) | 繰り返し加圧によるゴムの変形を抑え、形状安定性を維持 |
シリコンゴムの硬度 | 硬度90度 | ベタ印刷エリアに適しており、ゴムの沈み込みや変形を低減 |
彫刻深さ/高さ | 1.5 mm以下(0.5 mmステップを推奨) | スタンプ加工時のゴムの倒れ・ねじれ・変形を防止 |
金属型(黄銅/焼入鋼)の推奨線幅 | 0.1 mm以上を推奨(技術的には0 mmまで対応可能) | 平面形状かつ高耐久性が求められる大ロット量産に適合 |
金型固定用アルミプレートの厚み | 背面ネジ留め方式:厚さ15 mm以上 前面ネジ留め方式:厚さ10 mm以上 | M5およびM6ボルトによる十分な締結強度を確保し、作業時の安定性を向上 |
■ ホットスタンプ加工に関するよくある質問(FAQ)
Q1. なぜシリコンゴム型のゴム厚は1.5 mm以下に制限され、硬度No.90が選定されるのですか?
A1. シリコンゴムの厚みは、熱伝導率およびスタンプ工程の安定性に直接影響を与えます。ゴムが厚すぎると、熱が箔へ十分に伝わらず、温度コントロールが不均一になります。 また、ベタ印刷領域では、加圧と加熱の繰り返しによるゴムの沈み込みや歪みを防ぐため、硬度90のシリコンゴムの使用を推奨しています。硬度80未満のゴムを使用した場合、スタンプ面の凹みが生じ、転写の鮮明さ低下や金型の寿命低下につながる恐れがあります。
Q2. PPやPEなど、転写が難しい難密着性素材へのホットスタンプ加工は可能ですか?
A2. 加工可能です。特にポリプロピレンやポリエチレンは、箔が固着しにくい表面特性を持っていますが、素材ごとに適した箔の種類、シリコンゴム材質、および加工条件を選定することで対応いたします。 TOKUABEでは、前処理(表面処理)のご提案や印刷プロセスの適正化を行い、密着強度を向上させてお客様の評価試験基準に適合するようサポートいたします。
Q3. お客様が保有する既存のHot Stamp装置に合わせて、金型および固定プレートを設計することは可能ですか?
A3. 対応可能です。TOKUABEはお客様の保有装置のサイズ、取り付け穴ピッチ、および運用条件に合わせて固定用アルミプレートを設計いたします。
強度と安全性を確保するため、アルミプレートの厚みに関して以下の標準規格を設けています。
- 背面ネジ留め方式:厚さ15 mm以上
- 前面ネジ留め方式:厚さ10 mm以上
これによりM5およびM6サイズのボルト締結に対応し、量産稼働時の金型の安定性を高めます。 Hot Stamp金型の設計やワーク評価に関する詳細については、TOKUABE (THAILAND) チームまでお気軽にご相談ください。
※詳細をご希望の方は、この記事に付属しているPDF資料をダウンロードしていただくか、ページ下のフォームよりお問合せください。
PICKUP
技術・サービスCONTACT
お問い合わせ