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自動車用ワイヤーハーネスとは?製造工程と圧着・導通検査など品質管理のポイント
2026-10-09
自動車用ワイヤーハーネスは、車両の電力供給や信号伝達を担う重要な部品です。端子の圧着不良や誤配線、導通不良などは、車載機器の動作不良につながるため、製造工程ごとの品質管理が欠かせません。
本記事では、ワイヤーハーネスの基本構造と役割、電線加工や端子圧着の製造工程、圧着断面検査・導通検査による品質管理、スイッチ組付けまでの一貫生産について解説します。
目次
- 自動車用ワイヤーハーネスの構造と役割
- 電線切断から端子圧着までの製造工程
- 圧着断面検査と導通検査による品質管理
- Matsuda Denki (Thailand) Co., Ltd.のワイヤーハーネス製造体制
- FAQ
- 本記事を理解するためのキーワード
■ 自動車用ワイヤーハーネスの構造と役割
自動車用ワイヤーハーネスとは、複数の電線や端子、コネクタなどをまとめた配線部品です。車両内部のスイッチ、照明、センサー、電子制御ユニットなどに電力や制御信号を伝える役割を担っています。
ワイヤーハーネスは自動車の「神経系」や「血管」に例えられ、車両の電気システムを正常に機能させるために欠かせない部品です。
端子の圧着が不十分な場合や、使用条件に適さない電線を選定した場合には、接触不良や断線、短絡などの不具合が発生するおそれがあります。そのため、製品の使用環境や電気的な要求仕様に応じた材料選定と、製造工程での適切な品質管理が重要です。
■ 電線切断から端子圧着までの製造工程
ワイヤーハーネスの製造は、電線を規定の長さに切断する工程から始まります。続いて、電線端末の被覆を剥離し、圧着機を使用して端子を取り付けます。
端子圧着は、電線と端子を電気的・機械的に接続する重要な工程です。電線の被覆剥離長さや圧着高さ、圧着機の設定が適切でない場合、端子の抜けや接触不良、内部素線の損傷などにつながる可能性があります。
また、電線の太さや端子の形状によって適切な加工条件が異なるため、それぞれの仕様に合わせた設備設定と工程管理が必要です。
端子圧着後は、コネクタへの端子挿入や電線の結束、保護テープの巻き付けなどを行い、製品仕様に応じた形状に仕上げます。
■ 圧着断面検査と導通検査による品質管理
ワイヤーハーネスの品質を確保するためには、端子の圧着状態と回路の接続状態を確認することが重要です。
端子の圧着状態は、外観検査だけでは内部の状態まで十分に確認できません。そのため、圧着断面検査装置を使用して端子の圧着部分を切断し、顕微鏡などで素線の圧縮状態や端子との密着状態を観察します。
検査結果が規定の条件を満たしていない場合は、圧着機の設定や加工条件を見直し、不良品の発生を防ぎます。
また、組付け後のワイヤーハーネスには導通検査を実施します。自動導通検査機を使用することで、回路の接続状態を確認し、断線や誤配線、短絡などの不具合を検出できます。
こうした工程ごとの検査と最終的な導通確認を組み合わせることで、量産時の品質安定化と不良品の流出防止につながります。
■ Matsuda Denki (Thailand) Co., Ltd.のワイヤーハーネス製造体制
Matsuda Denki (Thailand) Co., Ltd.は、タイ・ラヨーン県のアマタシティ・ラヨーン工業団地に拠点を構え、自動車用ワイヤーハーネスの製造、電線加工、スイッチの組付けまで一貫して対応しています。
当社では、0.2sqから13.0sqまでの電線サイズに対応し、約1,000種類の端子を取り扱っています。電線の切断・被覆剥離・端子圧着からスイッチへの組付けまで対応し、組付けを完了した状態での納入が可能です。
品質管理では、圧着断面検査装置や自動導通検査機を備え、端子の圧着状態や回路の接続状態を確認しています。自動導通検査機による全数検査を実施し、断線や誤配線などの不具合流出防止に取り組んでいます。
また、三次元測定器や画像測定器を活用した寸法検査にも対応し、ISO 9001およびISO 14001に基づく品質・環境管理体制を整えています。
当社の強みは、ワイヤーハーネスの単品加工だけでなく、樹脂成形品の製造やスイッチへの組付け、検査まで一貫して対応できることです。組付け治具や検査治具の設計・製作も社内で行っており、製品仕様に応じた生産工程の構築や変更にも対応しています。
タイでのワイヤーハーネス調達や、電線加工からスイッチ組付けまでの一括委託をご検討の際は、お気軽にお問い合わせください。
※詳しくは、本記事に付属するPDF資料をご覧いただくか、ページ下部のフォームよりお問い合わせください。
■ FAQ
Q1:端子の圧着品質はどのように検査していますか?
A1:圧着断面検査装置を使用し、端子内部の素線の圧縮状態や密着状態を顕微鏡などで確認しています。外観だけでは判断できない圧着部分の状態を検査し、品質管理を行っています。
Q2:ワイヤーハーネスの製造では、どのような電線サイズや端子に対応していますか?
A2:0.2sqから13.0sqまでの電線サイズに対応し、約1,000種類の端子を取り扱っています。電線の切断・被覆剥離・端子圧着からスイッチへの組付けまで一貫して対応可能です。
Q3:ワイヤーハーネスの組付け後は、どのように回路の接続状態を確認していますか?
A3:自動導通検査機を使用して全数検査を実施し、回路の接続状態を確認しています。断線や誤配線などの不具合を検出し、不良品の流出防止に取り組んでいます。
■ 本記事を理解するためのキーワード
- ワイヤーハーネス:自動車の電力や電気信号を伝えるため、複数の電線や端子、コネクタをまとめた配線部品。
- 圧着:電線と端子を機械的に押し固め、電気的・機械的に接続する加工方法。
- 圧着断面検査:端子の圧着部分を切断し、素線の圧縮状態や端子との密着状態を確認する品質検査。
- 導通検査:電気回路の接続状態を確認し、断線や誤配線などの不具合を検出する検査。
- 組付け治具:部品の位置決めや固定を行い、組付け作業の精度と効率を高めるための器具。
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