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【プレス部品の工程改善・VE提案】外注めっきを内製塗装へ切り替え、リードタイム短縮・コスト低減
プレス部品の表面処理を外注している場合、輸送や検査、工程間の待ち時間によって、リードタイムやコストが増加することがあります。また、輸送中のキズや、外注先で不具合が発生した際の手戻りなど、品質管理上の負担が生じるケースもあります。
PRESS CRAFT (THAILAND) CO., LTD.では、指定された加工方法をそのまま継続するだけでなく、製品に求められる品質や使用環境を確認したうえで、工程そのものを見直すVE提案を行っています。
本記事では、外注していためっき工程を社内の溶剤塗装へ切り替えた事例をもとに、輸送・検査工程の削減によるリードタイム短縮やコスト低減、品質リスクの低減につながった工程改善の考え方と、導入までの進め方をご紹介します。
目次
- 外注めっき工程で生じるリードタイム・品質面の課題
- 要求仕様を見直し、外注めっきから社内塗装へのVE提案
- 輸送・検査工程の削減によるリードタイム短縮とコスト低減
- 工程変更は、品質確認を重ねながら段階的に対応
- よくあるご質問(FAQ)
外注めっき工程で生じていたリードタイム・品質面の課題
プレス成形後の表面処理を外部のめっき業者へ委託している場合、工程間の移動によってリードタイムが長くなり、輸送や進捗管理にかかる負担も増加します。
タイ国内でプレス部品のめっき処理を外注する場合、プレス加工後の検査、外部業者への輸送、めっき処理、受入検査など、複数の工程が必要になります。さらに、輸送中の振動や部品同士の接触によって、表面にキズや打痕が発生するリスクもあります。
また、外注先で不具合が発生した場合には、めっきの剥離処理、部品の返送、再加工などの手戻りが発生することがあります。こうした手戻りは、生産計画への影響や納期遅延の原因となる可能性があります。
要求仕様を見直し、外注めっきから社内塗装へのVE提案
外注めっきによるリードタイムやコストの課題を改善するためには、図面指定の加工方法をそのまま継続するだけでなく、製品に求められる性能や使用環境を改めて整理し、工程そのものを見直すことも重要です。
当社では、顧客の製品仕様や要求品質を踏まえ、外部のめっき処理を自社工場内の溶剤塗装へ切り替えるVE提案を行っています。外観品質、耐熱性、耐食性、使用環境などの要求条件を確認し、溶剤塗装への変更が可能かを技術面から検証します。
社内の溶剤塗装ラインを活用することで、必要な品質を確保しながら、プレス成形から表面処理までを自社工場内に集約できます。
輸送・検査工程の削減によるリードタイム短縮とコスト低減
外部のめっき工程を社内塗装へ切り替えることで、工程間の輸送や待ち時間を減らし、生産全体の効率化につなげることができます。
例えば、外注処理に伴う以下のような工数・コスト・リスクの削減・低減が期待できます。
- 外部処理業者までの輸送時間
- トラックなどの物流手配
- 外注工程前後の検査
- 工程間での仕掛品の滞留
- 輸送中に発生するキズや打痕のリスク
- 外注先との品質・納期調整にかかる管理工数
また、プレス加工から塗装までを社内で一貫して管理することで、品質管理を社内でまとめて行いやすくなります。
不具合が発生した際にも、プレス加工、塗装、検査などの関係部門が連携して原因を確認できるため、問題への対応を迅速に進めることができます。
こうした工程の集約により、生産リードタイムの短縮に加え、物流費や外注処理費などのコスト低減にもつながります。
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図:従来工程とVE提案後の工程比較
工程変更は、品質確認を重ねながら段階的に対応
図面仕様の変更や新たな加工方法の採用には、品質や耐久性への影響を十分に確認する必要があります。特に、長年採用されてきた表面処理工程を変更する場合には、コストや納期だけでなく、要求品質を維持できるかを慎重に検証することが重要です。
本事例でも、客先の日本本社との技術協議や塗装サンプルの提出、検証試験を重ね、約1年間かけて導入可否を検証しました。
その結果、要求品質を満たせることを確認したうえで、外注めっきから社内塗装への切り替えが採用され、外注工程の削減やリードタイム短縮、コスト低減につながりました。
同様に、現在外注している表面処理や二次加工についても、製品仕様や使用環境によっては、工程を見直せる可能性があります。当社では、既存図面や現在の工程を確認しながら、品質・納期・コストを踏まえた工程改善やVE提案を行っています。
※現在の加工工程について見直しをご検討の場合は、下記フォームよりご相談ください。
よくあるご質問(FAQ)
Q1. めっきから社内塗装への切り替え提案は、どのような製品でも可能ですか?
A1. 製品の使用環境や要求される性能によって異なります。耐食性、耐熱性、外観品質などの条件を事前に確認し、溶剤塗装や粉体塗装によって要求仕様を満たせるかを検証したうえで、VE提案を行います。
Q2. 図面でめっき処理が指定されている場合、変更手続きや技術検証もサポートしてもらえますか?
A2. はい、対応可能です。代替工法の提案だけでなく、塗膜品質の検証、試作品の評価、加工条件の確認、日本本社や顧客の技術部門との協議など、量産適用に向けた検証をサポートします。
Q3. プレス成形から溶剤塗装までのリードタイムはどのくらい短縮できますか?
A3. 外部業者への輸送や受入検査、工程間の待ち時間などを減らせるため、生産全体のリードタイム短縮が期待できます。具体的な短縮日数やコスト削減効果については、製品形状、ロット数、現行の工程構成などを確認したうえで個別に算出します。
※ 詳細については、資料をご確認いただくか、下記フォームよりお問い合わせください。
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