SERVICES
技術・サービス
【スーパーエンプラ加工】PEEK・PTFEなど高機能樹脂の精密切削加工
Technoplast (Thailand) Co., Ltd. は、タイ国内でPEEK・PTFEなどの高機能樹脂を対象とした精密切削加工を行っています。金型を使用しない切削加工により、1個からの試作に対応できるほか、小ロットから月数百個単位の量産まで、一貫した品質管理体制のもとで生産しています。
目次
・Technoplastの高機能樹脂加工の特徴
・対応素材および生産スペック
・加工プロセス・技術相談の流れ
・よくあるご質問(FAQ)
■ Technoplastの高機能樹脂加工の特徴
アニール処理による内部応力の低減と寸法安定性の向上
PEEKをはじめとする高機能樹脂の切削加工では、加工中または加工後に製品の反りや変形が発生することがあります。主な原因は、切削時に発生する摩擦熱や、材料内部に残った応力が加工後に解放されることです。これにより、設計図面で指定された寸法公差を満たせないケースもあります。
Technoplastでは、タイの自社工場内に、庫内サイズ600×600×600mm、最高温度300℃に対応したESPEC製アニールオーブンを保有しています。加工前に対象樹脂の特性に応じた熱処理を行うことで、材料内部の残留応力を低減し、反りや寸法変化を抑制します。これにより、製品の寸法安定性を高め、組立工程における寸法不適合や、現場での再調整といったトラブルの低減に貢献します。
使用条件に応じた代替素材の提案によるコスト抑制
自動化設備や高温環境下で使用される部品では、図面上でPEEKが指定されているケースがあります。一方で、PEEKは高性能である反面、材料費が高く、部品調達コストの増加につながりやすい素材です。
Technoplastでは、部品の実際の使用条件を確認したうえで、必要な性能を満たす代替素材の提案も行っています。たとえば、耐熱要求が200℃程度であれば、PEEKではなくPPSへの変更をご提案できる場合があります。PPSはPEEKに比べて材料コストを抑えやすく、用途によっては十分な性能を発揮します。
要求性能を満たしながら不要なオーバースペックを避けることで、品質とコストのバランスを考慮した部品調達が可能になります。
日本本社の品質管理基準とタイ現地での検査体制
精密樹脂加工品を調達する際、寸法管理や検査体制に課題を感じるお客様もいらっしゃいますが、当社では十分な管理体制を整えており問題なく対応しております。
Technoplastでは、日本国内で55年以上にわたり樹脂加工を手がけてきた日本本社の管理基準を取り入れています。チョンブリ工場内には、三次元測定機(CMM)や画像測定機システムを備え、加工後の寸法を厳密に確認しています。
日本基準に基づいた製造・検査体制をタイ国内で整えることで、不良品の流出を防止し、現場での再調整にかかる時間・コストの削減に貢献します。
■ 対応素材および生産スペック
Technoplastは、金型を必要としない切削加工技術により、多品種小ロットの部品製造に対応しています。
対応素材
- PEEK(Polyether Ether Ketone)
耐熱性、耐薬品性、機械的強度に優れたスーパーエンジニアリングプラスチックです。 - PTFE(Polytetrafluoroethylene)
一般にフッ素系素材として知られる樹脂です。フッ素樹脂特有の加工特性に対しては、日本本社の知見を活かし、適切な切削条件と管理方法で加工を行います。 - POM(Polyoxymethylene)
- MCナイロン
- ベークライト
- エポキシガラスなど、20種類以上の取り扱い実績あり
対応スペックおよび条件
項目 | 対応範囲 |
対応寸法 | 指先サイズの小型部品から、産業機械向けの大型部品まで対応 最大加工サイズ: 100×1,000×2,000mm |
対応公差 | ±0.05 mm(形状・材質により異なりますので、お問い合わせください) |
加工方法 | 精密切削加工、マシニング加工、CNC旋盤加工、板材の指定サイズ切断、溝入れ |
最小ロット | 1個から対応 |
■ 加工プロセス・技術相談の流れ
- 仕様要件の確認
お客様より詳細をヒアリングし、耐熱温度、薬品接触の有無、摺動環境、使用荷重などの条件を確認します。 - 素材の評価と代替提案
図面で指定された素材が実際の使用条件に対してオーバースペックと判断される場合は、エンジニアリングプラスチックの代替素材をご提案します。要求性能を満たしながら、材料コストの抑制を検討します。 - アニール処理
熱変形や加工後の反りを抑えるため、必要に応じてESPEC製オーブンによるアニール処理を行います。 - 切削加工の実施
CNC旋盤やマシニングセンタを用い、金型を使用せずに1個から切削加工を行います。 - 寸法検査と出荷
三次元測定機や画像測定機を用いて、図面で指定された寸法公差を満たしているか確認したうえで出荷します。
※詳細をお知りになりたい方は、資料をダウンロードいただくか、下記フォームよりお問い合わせください。
■ よくあるご質問(FAQ)
Q1:タイ現地工場でテフロン(PTFE)加工の相談は可能ですか?
A1 : はい、対応可能です。日本本社ではテフロン加工に関する豊富な実績があります。日本本社の技術知見や加工ノウハウを活用し、技術要件に沿った加工をご提案します。
Q2:PEEK部品のコスト削減について、具体的にどのような提案が受けられますか?
A2 : 使用環境を確認したうえで、要求性能を満たせる場合には、PEEKからPPSなどの代替素材への変更をご提案できます。たとえば、耐熱要求が200℃程度であれば、PEEKではなくPPSを採用することで、材料コストを抑えられる可能性があります。
図面指定の素材をそのまま採用するだけでなく、実際の機械環境や使用条件に合わせて素材を見直すことで、不要な材料費の削減につなげます。
Q3:加工後の寸法変化や反りを防ぐための対策はありますか?
A3 : はい、対策可能です。Technoplast (Thailand) Co., Ltd. では、チョンブリ工場にESPEC製アニールオーブンを保有しています。庫内サイズは600 × 600 × 600 mm、最高温度は300℃です。
加工前に素材特性に応じた熱処理(アニール加工)を行うことで、樹脂内部の残留応力を低減し、加工後の寸法変化や反りを抑制します。
※詳細をお知りになりたい方は、資料をダウンロードいただくか、下記フォームよりお問い合わせください。
PICKUP
技術・サービスCONTACT
お問い合わせ