SERVICES
技術・サービス
【特殊工具で工程集約】タイ国内で難削材の精密加工| コストと精度のバラつきを抑える
KYOWA NT (THAILAND) CO., LTD. は、タイ国内でCNC自動旋盤、NC旋盤、マシニングセンターを用いた精密切削加工を行っており、難削材や複雑形状部品にも対応しています。
加工方法を検討する際は、既存の工程をそのまま引き継ぐだけでなく、部品形状や加工内容、生産数量に応じて工程そのものを見直します。
標準工具では複数回の加工が必要となる形状については、日本のグループ会社が持つ特殊工具の設計・製作ノウハウも活用。複数工程を集約することで、加工時間や工具交換、段取りを減らし、製造コストと加工精度の両面から改善できないかを検討します。
目次
- 複数工程が必要な加工を工程設計から見直す
- 部品形状に合わせて設計する特殊工具
- 特殊工具で3工程を1工程に集約した事例
- 特殊工具の費用対効果は生産数量だけでは決まらない
- 図面・生産条件から加工工程を検討
- FAQ
■ 複数工程が必要な加工を工程設計から見直す
当社では、難削材や複雑形状部品の精密加工に対応しています。加工実績のある材質には、アルミ、ステンレス、鉄、真鍮などがあります。
図面を確認した後、まず加工可否を判断し、部品形状や材質、数量、要求精度などから加工工程を設計します。ここで重視しているのは、単に「加工できるかどうか」だけではありません。
複数の工具や工程が必要な部品について、どの設備を使うか、どの順序で加工するか、さらに複数の加工を一つにまとめられないかまで検討します。
なお、工程数を減らすこと自体が目的ではありません。加工条件によっては工程を分けた方が生産性に適する場合もあるため、ワークごとに適した工程構成を判断します。
■ 部品形状に合わせて設計する特殊工具
日本のグループ会社National Toolでは、加工する部品の形状や用途に合わせた特殊切削工具の設計・製作を行っています。
特殊工具は、標準工具では対応しにくい形状や加工内容に対して、加工箇所に合わせて工具形状を設計するものです。タイ工場では、こうした特殊工具をCNC自動旋盤、NC旋盤、マシニン
グセンターによる加工工程に組み込みます。
部品形状に合わせて工具そのものを設計できるため、標準工具だけを前提とせず、工具側からも加工方法を検討できることが特徴です。
■ 特殊工具で3工程を1工程に集約した事例
段付き穴の加工では、従来、標準工具を使って3工程に分けて加工していました。径や深さの異なる部分をそれぞれ加工するため、工程ごとに工具を使い分けながら、必要な形状を仕上げていく方法です。
この部品に対して、National Toolでは段付き穴の形状に合わせた特殊工具を設計しました。1本の工具に必要な形状を持たせることで、これまで3回に分けていた加工を1工程に集約しています。
工程を集約することで、まず減らせるのが工具交換です。従来は3工程それぞれで工具を使い分ける必要がありましたが、1本の特殊工具で加工できれば、工程ごとの工具交換を減らし、加工の流れをシンプルにできます。
さらに、複数工程に分けて加工する場合は、工程ごとに工具とワークの位置関係を合わせる必要があります。1本の特殊工具で段付き形状を加工することで、こうした位置合わせの回数を減らし、工程間で位置ずれが生じる要因も抑えられます。
■ 特殊工具の費用対効果は生産数量だけでは決まらない
一方で、特殊工具には、専用工具を設計・製作するためのコストがかかります。
そのため、特殊工具を使用すれば必ずコストが下がるわけではなく、工具費と工程集約による効果を比較して判断する必要があります。主に確認するのは、生産数量、集約できる工程数、短縮できる加工時間、要求精度、特殊工具の製作費などです。
例えば、生産数量が多く、特殊工具によって1個あたりの加工時間を大きく減らせる部品であれば、工具製作費を含めてもメリットが出やすくなります。
一方、生産数量が少ない場合や、工程をまとめても加工時間があまり変わらない場合には、標準工具を使用する方が適していることもあります。
そのため、「何個以上なら特殊工具を使う」という一律の基準ではなく、図面と生産条件ごとに費用対効果を検討します。
■ 図面・生産条件から加工工程を検討
現在の加工工程で、「工程数が多い」「工具交換や段取りを減らしたい」「量産時の加工時間を見直したい」「複数工程での位置ずれを抑えたい」といった課題がある場合は、ご相談ください。
KYOWA NTでは、図面や仕様、生産数量、要求精度などをもとに、CNC自動旋盤、NC旋盤、マシニングセンターによる加工方法を検討します。標準工具だけでなく、必要に応じてNational Toolの特殊工具も組み合わせ、ワークに適した加工工程をご提案します。
現在の工程をそのままタイで加工したい案件はもちろん、加工工程そのものを見直したい案件についても、図面からご相談いただけます。
※詳しい情報をご希望の方は、下記お問い合わせフォームよりお問い合わせください。
■ FAQ
Q1:図面だけでも相談できますか?
A1:はい。まず図面や仕様を確認し、対応可能な設備や加工方法を検討したうえで、見積を行います。生産数量や要求精度などの条件が決まっている場合は、あわせてご共有ください。
Q2:どのような材質の加工実績がありますか?
A2:アルミ、ステンレス、鉄、真鍮などの加工実績があります。難削材や複雑形状部品についても、図面や仕様を確認したうえで加工方法を検討します。
Q3:すべての部品で特殊工具を使用するのですか?
A3:いいえ。部品形状や生産数量、要求精度、加工時間などをもとに加工方法を検討します。標準工具で加工する方が適している場合もあり、特殊工具は工程集約による効果が見込める場合の選択肢の一つです。
Q4:タイ工場にはどのような加工設備がありますか?
A4:CNC自動旋盤61台、NC旋盤19台、マシニングセンター27台を保有しています。このほか、内面研削盤、センターレス研削盤、バフ加工設備、洗浄設備、ワイヤーカットなども備えています。
※詳しい情報をご希望の場合は、添付資料をダウンロードいただくか、下記フォームよりお問い合わせください。
会社情報
Kyowa NT (Thailand) Co., Ltd.は、タイ・アユタヤ(ロジャナ工業団地)の日系精密切削加工メーカーです。NC自動旋盤・マシニングセンターによる精密加工・仕上げを行い、自動車部品を中心に幅広い機械加工部品を量産しています。 最大の強みは「難削材の加工」。他社で断られた加工、複合・複雑形状の加工こそ、ぜひ弊社にご相談ください。IATF16949:2016/ISO9001:201 ...
PICKUP
技術・サービスCONTACT
お問い合わせ