KNOWLEDGE
ナレッジ
技術・サービス
【日本着でコンテナが滞留】タイ→日本のバラ積み輸送、積載効率だけでは決められないコストの分かれ目
2026-08-27
タイから日本への輸送では、コンテナ内のスペースをできるだけ貨物に使うため、パレットを使わずにバラ積みで輸送する方法があります。一見すると、パレットを使わない分だけ多くの貨物を積めるため、効率のよい方法に見えます。
しかし、輸送方法を比較する際は、1コンテナ当たりの積載量だけでなく、日本到着後の荷下ろしや積み替え、それに伴うコストまで含めて考える必要があります。
本記事では、バラ積み輸送で日本到着後に発生する負担と、タイ側からパレット化した事例をもとに、積載効率だけでは見えない輸送コストの違いを解説します。
目次
- 日本到着後の荷下ろしが、コンテナ滞留につながる
- デマレージ、人員確保、積み替えも輸送コストになる
- タイからパレット化すると積載量は減るが、日本での二重作業を減らせる
- パレット化を検討する前に、回転日数や返却場所を確認する
- よくある質問
■ 日本到着後の荷下ろしが、コンテナ滞留につながる
タイから商品を輸出する際、コンテナの積載スペースをできるだけ有効に使うため、パレットを使用せず、商品を直接積み込むケースがあります。
ただし、タイ側で効率よく積み込めても、日本側で同じように効率よく荷下ろしできるとは限りません。
実際に、日本到着後に荷下ろしを行う人員を十分に確保できず、作業に約3時間を要したケースがありました。荷下ろしに時間がかかれば、その間コンテナを返却できず、結果として滞留時間も長くなります。
つまり、タイ側で「どれだけ多く積めるか」だけを見て輸送方法を決めると、日本到着後の作業負担を見落とす可能性があります。日本においては2024年問題とされる物流人材不足が課題となっており、バラ積みで入荷した商品の荷下ろし人員の確保の継続性が危ぶまれており、パレット輸送が改めて注目されています。
■ デマレージ、人員確保、積み替えも輸送コストになる
コンテナの滞留が長くなると、問題になるのは荷下ろし時間だけではありません。
コンテナを所定の期間を超えて留めた場合には、デマレージが発生することがあります。また、予定していた人員だけでは荷下ろしが終わらず、追加の作業員を手配すれば、その分の費用も必要になります。
さらに、タイからバラ積みで輸送した商品を、日本の倉庫内ではパレットに載せて扱う場合、到着後にもう一度作業が発生します。コンテナから商品を降ろし、その商品を改めてパレットへ積み替えなければならないためです。
このように考えると、バラ積みとパレット輸送の比較で見るべきなのは、海上輸送時の積載効率だけではありません。日本到着後に発生する荷役費、追加人員の費用、デマレージ、パレットへの積み替えまで含めて比較することで、輸送全体のコストが見えてきます。
■ タイからパレット化すると積載量は減るが、日本での二重作業を減らせる
こうした日本到着後の作業を見直すため、タイ側からパレットに商品を載せた状態で輸送する方法へ切り替えた事例があります。
こちらのお客様は、日本国内ではすでにSANKOグループのレンタルパレットを使用していました。しかし、タイからの商品についてはバラ積みで輸送していたため、日本の倉庫に到着すると、商品を改めてパレットへ積み替える必要がありました。
そこで、タイでレンタルパレットに商品を積載し、そのまま日本まで輸送する運用へ変更しました。
その結果、日本到着後に行っていたパレットへの積み替え作業がなくなり、そのために必要だった人員の手配も不要になりました。日本国内ですでに利用していたSANKOグループのレンタルパレットとあわせて運用できるため、パレット管理もまとめることができました。
もちろん、パレットをコンテナに積めば、その分だけ貨物に使えるスペースは少なくなります。実際、この顧客でも当初は積載効率が下がることを懸念していました。
それでも、日本到着後の荷役や人員手配、積み替えといった工程まで含めて比較すると、この事例では物流全体のトータルコストを下げることができました。
バラ積みの方が1コンテナ当たりの積載量は多くても、それだけで最終的なコストが決まるわけではないということです。
■ パレット化を検討する前に、回転日数や返却場所を確認する
では、タイから日本までパレットに載せたまま輸送する場合、パレットを日本からタイへ戻す必要があるのでしょうか。
SANKOグループのタイから日本向けレンタルでは、タイでパレットを借りて商品を積載し、そのまま日本へ輸送した後、空になったパレットを日本側の返却拠点へ返却する運用が可能です。
そのため、利用を検討する際には、単に「何枚借りるか」だけではなく、タイでパレットを受け取ってから日本で返却するまでにどの程度の日数がかかるのかを確認する必要があります。
料金についても、実際の利用日数に応じて算定する方式のほか、パレット1枚・1回当たりでレンタル料や納品・回収費などをまとめて設定する方式があります。
そのため、具体的な条件を検討する際には、想定する回転日数、タイ側の納品場所、日本側の返却場所、必要なパレット数量などが判断材料になります。
現在バラ積みで日本へ輸送しており、日本到着後の荷下ろしや積み替えに時間や人員がかかっている場合は、タイ側からのパレット化によって物流工程を見直せる可能性があります。
輸送ルートや回転日数、必要数量などを確認したうえで運用方法をご提案します。タイから日本へのパレット輸送をご検討の際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
■ よくある質問
Q1:バラ積み輸送は、パレット輸送より必ず安くなりますか?
A1 : 必ずしもトータルコストが低くなるとは限りません。今回の事例では、パレットを使用するとコンテナの積載効率が下がるという懸念がありましたが、日本到着後の荷役、積み替え、追加人員などのコストまで含めて比較した結果、トータルコストが下がりました。
Q2:タイでパレットを借りて、日本で返却することはできますか?
A2 : タイから日本向けのレンタルサービスでは、タイで借りたパレットに商品を積載して日本まで輸送し、荷下ろし後の空パレットをSANKOグループの日本側返却拠点へ返却する運用が可能です。
Q3:パレット化を検討する際には、どのような情報が必要ですか?
A3 : 想定回転日数、パレットの納品場所と返却場所、必要なパレット数量などを確認します。これらの情報をもとに、利用方法や費用条件を検討します。
※詳しい内容については、資料をダウンロードいただくか、下記フォームよりお問い合わせください。
PICKUP
技術・サービスCONTACT
お問い合わせ