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技術・サービス
耐食金属クラッド技術(Sun-Z-R)|チタンやタンタルを鋼材に圧着し、耐食性と構造強度を両立
SPF (THAILAND) CO., LTD.は、タイ国内およびアセアン地域において、チタンやタンタルなどの耐食金属を鋼材に圧着する「Sun-Z-Rクラッド技術」を用いた、熱交換器、塔、槽、配管などの化学プロセス設備の輸入販売を行っています。1台からのオーダーメイド設計に対応し、現地での技術相談を受け付けています。
目次
- 高価な耐食金属の使用量を抑えるクラッド技術
- 腐食環境に応じた耐食材料・コーティングの選定
- タイ国内・ASEAN地域での現地対応体制
- Sun-Z-Rクラッド技術の対応仕様
- 対象製品と日本本社の製造・検査設備
- 設計相談から現地納品までの流れ
- よくある質問(FAQ)
■ 高価な耐食金属の使用量を抑えるクラッド技術
化学プラントや表面処理プロセスにおいて、高温の強酸液や腐食性の高い薬液を取り扱う場合、装置全体をチタンやタンタルといった高価な耐食金属のみで製作すると、設備投資にかかる材料費が大きくなります。
熱交換器やタンクなどの化学設備では、材料費が製作コストの大きな割合を占めるため、コスト管理上の課題となることがあります。
当社が提供する「Sun-Z-Rクラッド技術」は、外側の強度を担うベース鋼材、たとえば炭素鋼などに、接液部となる薄肉のチタンやタンタルを圧着・接合し、一体化させる技術です。
ベース材には構造強度を確保しやすい鋼材を使用し、高価な耐食金属は接液表面に必要な厚みだけ使用することで、装置全体を特殊金属で製作するソリッド構造に比べ、材料コストを抑えることが可能です。
これにより、構造に必要な機械的強度と、過酷な使用環境に対応する耐食性を両立しながら、設備導入時の初期費用低減に貢献します。
■ 腐食環境に応じた耐食材料・コーティングの選定
硫酸や塩酸、各種めっき液など、腐食性の高い薬液を使用するプロセスでは、一般的なステンレス鋼や炭素鋼では腐食が進行し、短期間で穴あきや液漏れにつながるおそれがあります。
SPFグループは、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、ジルコニウム(Zr)、ニオブ(Nb)など、各種耐食金属の加工・取り扱い実績を有しており、金属ごとの耐食性や熱伝導性などの特性を踏まえた材料選定を行っています。
また、チタン表面への白金(Pt)コーティングなど、電極用途に適した特殊表面処理にも対応しています。薬液の成分、運転温度、圧力、必要な耐用年数などを詳しく確認した上で、適切な耐食材料やコーティング仕様をご提案します。
適切な材料選定と表面処理により、腐食による設備トラブルを抑え、機器の長寿命化やメンテナンス頻度の低減に貢献します。
■ タイ国内・ASEAN地域での現地対応体制
耐食金属を用いた特殊なプロセス設備を海外メーカーへ発注する場合、仕様設計の打ち合わせ、既設機器の採寸、現地トラブル発生時の初動対応などに時間がかかることがあります。
SPF (THAILAND) CO., LTD.は、タイ・チョンブリ県シラチャのWHAチョンブリ工業団地1内に拠点を置き、日本人技術者および専任スタッフが常駐しています。
タイ国内はもちろん、フィリピン、ベトナム、マレーシア、インドネシアなどのASEAN諸国のお客様にも対応し、現地訪問による技術相談、仕様確認、現物確認を行っています。
現地で確認した寸法データや運転条件をもとに、特殊金属加工の実績を持つ日本本社(株式会社SPF、愛知県名古屋市)のエンジニアリングチームと連携し、構造設計や強度検討を進めます。
また、タイのBOI免税措置を活用した輸入実務、関税に関する手続き、現地納品までを当社窓口でサポートします。これにより、お客様の調達業務の負担を軽減しながら、日本で設計・製造されたクラッド機器を現地へ導入いただけます。
Sun-Z-Rクラッド技術の対応仕様
項目 | 詳細仕様 |
対応素材(耐食金属) | チタン(Ti)、タンタル(Ta)、ジルコニウム(Zr)、ニオブ(Nb)、ステンレス鋼、鉛(Pb) |
特殊コーティング | 白金(Pt)コーティング(チタン電極等向け表面処理) |
ベース材(構造体金属) | 炭素鋼(鉄)、ステンレス鋼など |
接合技術 | Sun-Z-Rクラッド圧着技術、ソリッド構造(単一耐食金属構造) |
設計対応規模 | 1台からの個別オーダーメイド設計に対応 |
対応販売地域 | タイ、フィリピン、ベトナム、マレーシア、インドネシア、その他アセアン地域 |
■ 対象製品と日本本社の製造・検査設備
SPFグループでは、日本本社で設計・製造した製品を、タイ現地法人が輸入・販売・サポートしています。
主な対象製品
- 塔・槽類(Columns & Vessels):化学反応プロセスで使用される各種反応塔、貯槽、容器など
- 熱交換器(Heat Exchangers):腐食性媒体の熱効率を高める多管式熱交換器など
- 配管および付帯設備(Piping & Others):耐食金属を内張した特殊配管、電極バスバー、チタン製バスケット、濃縮器など
グループ保有設備および仕様(日本本社製造拠点)
- Sun-Z-Rクラッド接合用設備:チタン、タンタル、ジルコニウム等の圧着加工用
- カラーチェック・浸透探傷検査設備:全数検査用
- 超音波厚さ測定機器:厚み確認および検査用
■ 仕様変更に伴う電極・耐食材料の選定実績
使用環境の変更や、環境負荷の低いめっき液への切り替えに伴い、従来の電極や熱交換器が使用できなくなるケースがあります。当社では、こうした仕様変更に対して、耐食材料や電極仕様の見直しをご提案し、トラブルの解決を支援しています。
たとえば、マレーシアでは、環境負荷の低い処理液への更新に伴い、他社で対応が難しかった特殊な耐食金属材料の選定・設計提案を行い、課題解決と新規受注につながった実績があります。
また、日本本社では、チタンおよび白金コーティングを施した電極、クラッド材料を組み込んだ熱交換器、化学プロセス向け特殊タンクなど、多様な製造実績を蓄積しています。
■ 設計相談から現地納品までの流れ
1. 現地でのヒアリング・現物確認
タイ国内およびASEAN諸国のお客様の工場を訪問し、使用環境、腐食の状況、必要寸法、既設設備との取り合いなどを確認します。
2. 最適な材料・仕様設計のご提案
使用液の成分や温度条件に応じて、チタン、タンタル、ジルコニウムなどのクラッド材料やコーティング仕様を日本本社と連携して検討し、設計仕様書とお見積りをご提示します。
3. 日本本社での精密製造
設計承認後、株式会社SPFの日本本社にて、専用設備を用いたSun-Z-Rクラッド加工および機器製造を行います。
4. 現地配送・輸入サポート
製造完了後、SPF (THAILAND) CO., LTD.が窓口となり、BOI関連手続きや輸入関税などの実務をサポートしながら、お客様の指定工場まで納品します。
※詳細をお知りになりたい方は、資料をダウンロードいただくか、下記フォームよりお問い合わせください。
■ よくある質問(FAQ)
Q1:現在の腐食条件から、最適な金属材料の選定や設計相談はできますか?
A1:はい、可能です。
お客様の現在の稼働環境、腐食を引き起こしている薬品の種類、稼働温度、圧力などを確認した上で、チタン、タンタル、ジルコニウム、ニオブなどの特殊金属から適切な材料を選定します。必要に応じて、Sun-Z-Rクラッド技術を応用した機器の設計仕様をご提案します。
Q2:Sun-Z-Rクラッド技術を用いた製品は、タイ国内の工場で製造していますか?
A2:いいえ、タイ現地法人であるSPF (THAILAND) CO., LTD.では、クラッド機器の直接製造は行っていません。
高度なクラッド圧着技術と特殊金属加工の品質を確保するため、製品は日本本社(株式会社SPF、愛知県名古屋市)にて製造し、タイへ輸入販売する形でご提供しています。
タイ現地法人では、仕様打ち合わせ、現物確認、輸入通関サポート、納品後の現地フォローを担当します。
Q3:標準品から選ぶ形式ですか。それとも特注設計ですか?
A3:当社のクラッド設備は、お客様の化学プロセス環境、設備条件、寸法に合わせて設計・製造するオーダーメイド対応です。単品、1台からのカスタムオーダーにも対応しています。
※詳細をお知りになりたい方は、資料をダウンロードいただくか、下記フォームよりお問い合わせください。
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