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生産財
万能ディスペンスポンプ MP / ストロークストッパで0~16 mmの吐出量調整 / 手動から自動化まで対応し、吐出設定も簡単
グリースやオイルを微量塗布する工程では、1回ごとの吐出量にばらつきがあると、工程品質に影響を与えたり、管理が複雑になったりすることがあります。
KOGANEI (THAILAND) CO., LTD.は、グリースやオイルを安定した量で吐出し、本体から直接吐出量を調整できる万能ディスペンスポンプ「MP」を提供しています。
MPは、エア圧によってシリンジ内のグリースやオイルをポンプ本体へ供給し、ロッドを押すことで吐出する構造です。手動での操作に加え、エアシリンダや電動スライダと組み合わせた自動化にも対応できます。
グリース塗布、オイルの滴下、一定量の繰り返し吐出が求められる装置など、さまざまな用途に適しています。
目次
- 万能ディスペンスポンプ MPの特長
- 動作原理と吐出量の調整方法
- 用途に合わせたMP010・MP250の選定
- 手動操作から自動化まで対応
- 設置方法と使用前の注意点
- よくあるご質問
万能ディスペンスポンプ MPの特長
MPは、吐出機能と吐出量調整機能を1台にまとめ、グリースやオイルの塗布作業をより簡単に行えるよう設計されています。

- 安定した量を吐出: バルブとピストンの構造により、繰り返し吐出時の量を安定させます
- 本体で吐出量を調整可能: ストロークストッパによってロッドの移動量を0~16 mmの範囲で設定可能
- グリース・オイルに対応: 使用する材料の種類や粘度に応じてモデルを選択可能
吐出量は、ポンプ本体にあるストロークストッパの位置を変更することで調整できます。そのため、基本的な吐出量設定のために別途流量調整機器を設ける必要がありません。
本体サイズは83 × 14 × 32 mm、質量は約135 gとコンパクトで、作業ユニットや装置へ組み込む際にもシステム全体の大型化を抑えることができます。
動作原理と吐出量の調整方法
MPは、圧縮空気による材料供給とロッドの往復動作を組み合わせることで、充填と吐出を切り替えます。

- ポンプへ材料を供給: シリンジへ圧縮空気を供給し、グリースやオイルをロッド側へ送り込みます
- ロッドを押して吐出: 内部バルブが切り替わり、材料を吐出口から押し出します
- ロッドを戻して再充填: ロッドが元の位置へ戻ることで、次の吐出に必要な材料がポンプ内部へ充填されます
初めて使用する際は、ポンプ内部のエアを完全に抜く必要があります。
シリンジへエアを供給した状態でロッドを押し、エア抜き口と吐出口から材料が途切れずに流れ出るまで、十分にエア抜きを行ってください。
吐出量はストロークストッパで調整できます。固定ねじを緩め、ストッパを希望する位置まで移動させた後、再度ねじを締めて固定します。調整可能なストローク範囲は0~16 mmです。
この構造により、微量のグリースを塗布する作業から、1回あたりの吐出量をより多く必要とする作業まで、用途に応じて本体側で吐出量を調整できます。
用途に合わせたMP010・MP250の選定
MPにはMP010とMP250の2モデルがあり、最大吐出量、対応するグリースのちょう度、ロッド押力などが異なります。
項目 | MP010 | MP250 |
本体サイズ | 83 × 14 × 32 mm | 83 × 14 × 32 mm |
使用材料 | グリース・オイル | グリース・オイル |
対応グリースちょう度 | NLGI No.0~2 | NLGI No.0~3 |
ロッドストローク調整範囲 | 0~16 mm | 0~16 mm |
最大吐出量 | 0.014 mL | 0.307 mL |
吐出量精度 | ±0.002 mL | ±0.003 mL |
使用圧力範囲 | 0.1~0.5 MPa | 0.1~0.5 MPa |
参考ロッド押力 | 4.2 N | 13.3 N |
周囲温度 | 5~60℃ | 5~60℃ |
質量 | 135.2 g | 135.5 g |
- MP010: 微量吐出用途に適しており、最大吐出量は0.014 mL
- MP250: 最大0.307 mLの吐出に対応し、NLGI No.3までのグリースを使用可能
- 材料と必要吐出量に応じて選定: 粘度、吐出ノズル、実際の使用条件も合わせて検討してください
最大吐出量は、使用する材料の種類や吐出ノズルの形状によって変化する場合があります。
また、ロッド押力は、グリースを使用し、供給圧力0.5 MPa、吐出口径2 mmの条件における参考値です。
MP010の接液部材質はSUS303およびNBRです。MP250ではSUS303、NBRのほか、FKM仕様も選択できます。MP010にはFKM仕様はありません。
※注文記号、シール材質、取付寸法などの詳細については、本記事に添付されているPDFをダウンロードしていただくか、お問い合わせフォームよりKOGANEI (THAILAND) CO., LTD.までお問い合わせください。
手動操作から自動化まで対応
MPは、工程に合わせてロッドの押し方を選択でき、手動作業から自動機への組み込みまで幅広く対応できます。

- 手で直接操作可能: 試作、組立作業、作業者が操作する工程に適しています
- エアシリンダと組み合わせ可能: ロッドを押す機構を設けることで、装置サイクルに合わせた繰り返し動作が可能
- 電動スライダにも対応: 電動機構でロッドを押し、動作を制御するシステムにも応用できます
エアシリンダやその他の機構を使用してロッドを押す場合は、押力がロッド中心に対して真っすぐ加わるように設計してください。
ロッドに偏った力が加わると、正常に復帰しなかったり、破損したりする可能性があります。
また、手動以外の方法でロッドを駆動する場合は、使用前に動作条件を十分に確認してください。不適切な押力や動作条件は、内部バルブなどに影響を与える可能性があります。
MPはこのような柔軟な操作方法に対応しているため、まずは手動工程で導入し、生産工程の自動化に合わせてエアシリンダや電動スライダによる駆動へ移行することもできます。
設置方法と使用前の注意点
MPを使用開始時から安定して動作させるためには、使用材料、エア供給、エア抜きを適切に準備することが重要です。
- 清浄で乾燥したエアを使用: ポンプまたはバルブの近くに、ろ過度40 μm以下のエアフィルタを設置してください
- 使用前にエア抜きを実施: 吐出口から材料が連続して流れるまで、ポンプ内部のエアを十分に抜いてください
- シリンジと吐出ノズルを準備: 使用する材料に適したシリンジと吐出ノズルは、使用者側で準備する必要があります
シリンジ接続部はISO 594-2に準拠したルアーロック式接続に対応しています。
吐出口はM5 × 0.8、ねじ深さ5 mmです。取り付ける前に、使用予定の吐出ノズルや継手の仕様を確認してください。
配管を接続する前には、配管内部を十分にフラッシングし、切粉、シールテープ、錆、その他の異物を除去してください。
異物がシリンジやポンプ内部に侵入すると、吐出材料への混入、漏れ、動作不良などの原因となる可能性があります。
指定された範囲以外の材料や使用条件で使用する場合は、材料との適合性、シール材質、使用環境などを事前に確認したうえで製品を選定してください。
よくあるご質問
Q:MPでは、どのような材料を吐出できますか?
A:グリースおよびオイルに対応しています。MP010はNLGI No.0~2、MP250はNLGI No.0~3のグリースに対応しています。ただし、材料の種類によっては使用できない場合があるため、実際に使用する前に適合性をご確認ください。
Q:MP010とMP250の違いは何ですか?
A:主な違いは最大吐出量です。MP010の最大吐出量は0.014 mL、MP250は0.307 mLです。また、MP250はMP010より広いグリースちょう度範囲に対応しています。
Q:MPを自動化設備に組み込むことはできますか?
A:はい。エアシリンダや電動スライダを使用してロッドを押すことで、自動化設備への組み込みが可能です。ただし、押力がロッドの中心に対して真っすぐ加わるようにし、使用前に適切な動作条件を確認してください。
万能ディスペンスポンプ MPにご興味をお持ちの方へ
グリースやオイルの吐出量を安定させ、本体から簡単に吐出量を調整したい場合は、MPシリーズをご検討ください。
MP010とMP250の2モデルをラインアップし、手動作業から自動化設備への組み込みまで幅広く対応できます。
詳しい製品情報については、本記事に添付されているPDFをダウンロードしていただくか、ページ下部のお問い合わせフォームより、KOGANEI (THAILAND) CO., LTD.までお気軽にお問い合わせください。
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