ドライコーティング
ドライコーティングは、MoS2などの固体潤滑剤を有機または無機結合剤に混合し、化成処理を施した素材表面に硬化皮膜を形成することで、従来の油脂潤滑が困難な高荷重下や高温・真空中でも優れた潤滑作用を発揮する技術です。油を嫌う箇所や初期焼付き防止、フレッティング・コロージョン防止などに用いられ、グリースやオイルとの併用でメンテナンスフリー化や省エネルギー化に貢献します。製品には、粘度SAE#30の揮発性溶剤にMoS2を分散した自然乾燥タイプのLM-23(摩擦係数0.03、耐熱-60~450℃)や、アクリル系媒体のLM-26(摩擦係数0.05、耐熱150℃)、フェノール系媒体のLM-52(摩擦係数0.04、耐熱200℃)、シリコーン系媒体のLM-53(摩擦係数0.04、耐熱260℃)、エポキシ系媒体でPTFEを含むLM-55やLM-56(摩擦係数0.04~0.05、耐熱200℃)、有機樹脂系媒体のLM-62(摩擦係数0.03、耐熱200℃)など、様々な特性を持つ焼付・自然乾燥タイプがあります。加工は、脱脂・化成処理・乾燥を経て、吹付または浸漬によるコーティング、そして乾燥または焼付工程で行われます。