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【近赤外線吸収処方】PC/PE樹脂の採光性と遮熱性を両立|建材・採光屋根向け機能性マスターバッチ
レジノカラー工業株式会社は、機能性マスターバッチの設計・製造を通じて、PC・PE樹脂向けの近赤外線吸収マスターバッチを提供しています。
日本国内での開発・製造体制に加え、タイ・ベトナムをはじめとする東南アジア地域への供給にも対応しており、用途や要求物性に応じた機能付与設計、試作評価の段階からご相談いただけます。
本(近赤外線吸収)マスターバッチを樹脂に添加することで、採光性を保ちながら遮熱シート・フィルム下温度の上昇を抑制できるため、建材、採光屋根、カーポート、農業用フィルムなど、透明性と遮熱性の両立が求められる用途に適しています。
目次
- 採光性と遮熱性を両立する近赤外線吸収処方
- PC・PE樹脂に対応する製品仕様
- 粒子測定・評価設備による品質管理
- 東南アジアにおける供給体制
- FAQ
■ 採光性と遮熱性を両立する近赤外線吸収処方
採光窓、建物やカーポートの屋根材などでは、直射日光による内部温度の上昇を抑えるため、ガラスの代替材料として、軽量で割れにくいPC(ポリカーボネート)板材が採用されています。また、農業フィルムなどではPE(ポリエチレン)などのフィルム材が採用されています。
一方で、透明性を高めるほど太陽光の熱線(近赤外線)が透過しやすく、シート・フィルム下の温度が上昇しやすいという課題があります。
厚み2.0mmのPC(ポリカーボネート)プレートの測定データでは、プレートなしのブランクで最高温度が71℃の場合、本近赤外線吸収マスターバッチ処方なしのPCプレート単体が59℃であったのに対し、本マスターバッチを3.0PHR添加したPCプレートでは最高温度42℃を記録しました。これは、ブランク比で29℃、PCプレート単体比で17℃の低減に相当します。
本近赤外線吸収マスターバッチは、無機系熱線吸収剤を高度な分散技術により樹脂中へ均一に分散させることで、採光性を保ちながら、太陽光に含まれる近赤外線を効率的に吸収します。これにより、屋根材やフィルム材下の室内空間の温度上昇を抑制し、快適性の向上や冷房負荷の軽減に貢献します。
■ PC・PE樹脂に対応する製品仕様
建材・農業資材用途では、成形品の厚み、全光線透過率、ヘーズなど、求められる光学特性や物性が用途ごとに異なります。
レジノカラー工業では、対象樹脂に適応したマスターバッチを用意しています。PC樹脂用には「Clear PC-TT3479」(推奨添加量3.0PHR)、PE樹脂用には「Clear PB-TT3553」(推奨添加量6.0PHR)をラインナップしています。
これらのマスターバッチは、既存の押出成形機やシート製造ラインにおいて、ベース樹脂に一定割合で混合し、そのまま成形加工に使用できます。既存設備を活用しながら、屋外用遮熱シート、採光用二重壁板、高透明農業用フィルムなど、さまざまな機能性部材への展開が可能です。
■ 近赤外線吸収マスターバッチ 製品ラインナップ
| ベース樹脂 | 対象樹脂 | 推奨添加量 [PHR] | 色相 | 全光線透過率 [%] | 最高温度 [℃](※1) |
Clear PC-TT3479 | PC樹脂 | PC樹脂 | 3.0 | 黄褐色 | 49.5 | 42(樹脂単体:59 /ブランク:71) |
Clear PB-TT3553 | LD-PE樹脂 | PE樹脂 | 6.0 | 黄褐色 | 79.9 | 66(樹脂単体:73 / ブランク:75) |
※1:最高温度は、ブランクまたはPCプレートに赤外線照射した下部空間の温度をデジタル温度計にて測定した値です。センサー部には黒インクを塗工しています。プレート厚みは、PCが2.0mm、PEが0.16mmです。
※全光線透過率はJIS K7361-1に準拠しています。
■ 評価設備による品質管理
添加剤として使用される無機系微粒子は、樹脂内部で再凝集しやすい性質があります。分散が不十分な場合、透過光の散乱によるヘーズ上昇、製品の曇り、粗大粒子によるシート破断など、成形不良につながる可能性があります。
レジノカラー工業では、サブミクロンからナノレベルまでの添加剤制御を可能にする高度な分散技術を確立しています。また、分光測色計CM-3600A、紫外可視近赤外分光光度計UV-3600Plus、ヘーズメーターNDH7000、レーザー回折/散乱式粒子径測定機 LA-960、動的散乱式粒子径分布測定装置 Nanotrac Wave-Ⅱ、紫外線フェードメーター U48、セミオートメルトインデクサ 3A、示差・熱重量測定装置 TG-DTA8122など、各種評価分析機器を備えています。
分散処理により添加剤を媒体中に均一に馴染ませることで、フィルムや板材における局所的な物性ばらつきや成形不良のリスクを低減します。
これにより、均一な外観、建材製品に求められる光学特性、屋外使用に耐える耐候性能を、客観的な評価データに基づいて安定的に管理できます。
■ 主要測定・分析評価設備
設備名・分析機器 | 主な用途・評価内容 |
分光測色計CM-3600A | 測定範囲360nm~740nm 透過・反射を測定して色相を数値化 |
紫外可視近赤外分光光度計 UV-3600Plus | 波長範囲185nm~3300nmの透過率、反射率、日射透過率・反射率測定。 |
ヘーズメーターNDH7000 | ヘーズ・全光線透過率・拡散透過率・平行光線透過率・濁度の測定 |
紫外線フェードメーター U48 | 太陽光、特に紫外線による樹脂および添加剤の耐光性・退色試験 |
セミオートメルトインデックサ 3A | 樹脂の流動特性、MFR/MVR値の評価・管理 |
示差・熱重量測定装置 TG-DTA8122 | 樹脂・添加剤の熱分解挙動および熱特性分析 |
■ 東南アジアにおける供給体制
東南アジアで高品質な機能性シートや建材用板材を生産する場合、添加剤マスターバッチの安定調達、技術的なコミュニケーション、サンプル手配や評価にかかるリードタイムなどが課題となることがあります。
レジノカラー工業では、タイおよびベトナムをはじめとする東南アジア市場に向けて、グループ会社である堺商事タイの調達・流通ネットワークを活用し、安定した製品供給体制を構築しています。
製品仕様の検討、試作品の提供、実機での成形評価など、開発から量産までの各段階において、現地窓口と日本の技術・開発部門が連携し、お客様のニーズに応じたサポートを提供します。
これにより、試作から量産への移行時に発生する不具合やスケジュール遅延のリスクを抑え、東南アジアにおける新製品の立ち上げや安定生産を支援します。
■ FAQ
Q1: 評価・試験用のサンプルを提供してもらうことは可能ですか?
A1: はい。PC用の「Clear PC-TT3479」、PE用の「Clear PB-TT3553」について、お客様の成形機での試作・評価用サンプルをご提供可能です。推奨添加量や配合条件を含め、製品条件に合わせたサンプル調整にも対応します。
Q2: タイやベトナムなどの海外工場で調達したい場合、どのような流通ルートになりますか?
A2: タイをはじめとする東南アジア地域のお客様には、グループ会社である堺商事(タイ)(Sakai Trading (Thailand) Co., Ltd.)を通じたお取引とデリバリー体制を構築しています。現地の成形現場における技術課題のヒアリングや材料手配についても、日本国内の設計・開発部門と連携して対応します。
Q3: 推奨されているベース樹脂、PCやPE以外の樹脂への配合も可能ですか?
A3: はい。お客様が使用される対象樹脂や、製品に求められる物性、たとえばヘーズ、耐候性、全光線透過率などに応じて、マスターバッチの配合設計や予備分散体の加工を個別に設計できます。受託開発・受託生産サービスとして、社内の測定・分析評価設備を用いた評価データに基づき設計いたします。
※ 詳細をお知りになりたい方は、資料をダウンロードいただくか、下記フォームよりお問い合わせください。
会社情報
着色剤 / 機能材
1928年の創立以来、レジノカラー工業株式会社は「一色一心」を信条に、着色剤事業で培った高度な分散技術を磨き続けてきました。 当社は、長年にわたり蓄積してきた配合・加工・制御技術を強みに、色彩の表現はもちろん、赤外線吸収・反射、抗菌・抗ウイルス性、導電性など、さまざまな機能を付与する分散体を提供しています。 塗料やインキをはじめとし、建材、自動車、電子材料、化粧品など、幅広い分野でお客様の製品づく ...
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